つるミミエデンの挿し木(前編)

植物

今日は癒しを求めて植物と接する事にした。毎日パソコンの前にいるとストレスから逃れられないし、引きこもっていると一人ぼっちだ、これでは放置しておくと人格崩壊の恐れがある(T_T)
こんな時、相手をしてもらうのは植物くらいしかない。ここ2年くらいそんな生活が続いたもので身の周りは植物(主にバラ)だらけになってしまった。マニアが植物に手を出すとどんな事になるか、そりゃ~もう徹底して研究&実験しまくるもんですから大変なことになりますよ。(^_^;)

それでは「つるミミエデン」(バラ)の挿し木を試してみましょう!

私が実践しているのは水挿し後の挿し木である。
まず手順としてはナイフ等で美しくカットできた枝のみメネデール(芽根出~る)を100倍ほど薄めた溶液に酸素の濃度も考慮し、切断面がギリギリ浸るぐらいで2、3週間ほど放置プレイ。(溶液が蒸発してきたら足してやる)

※ここポイントです!まず枝選び、バラの苗をよく見ると、古い枝とくに根本に近い部分と、いちばん多い?長い?中間の枝、次に新しい枝の3つ位に分かれます。大体色で判別がつくと思います。新しい枝は柔らかく、花も付けますので挿し木には不向きです。根本の太い枝は発根しません。よって使用するのは中間の枝となります。次に私は節の数には拘りませんが、まだ芽が出ていない枝を選ぶ事、エネルギーを発根に集中させる為に芽が出ていれば全て取り除きます。発根すれば取り除いた芽の脇から新しい芽が出てきます。葉は5枚葉か7枚葉を一組だけ残します。次に切断!切断面が美しくカットできていないと、この後の成長は無い!カットが全てと言っても過言ではない!!水中で勢いよくスパッと斜めにカットしましょう。(切断面の細胞が潰れているとカルスを生成できない)挿し木は立派な科学の実験なのです。(^_^;)

2週間後はどうなるのか、まずは切断面を見てみましょう。

じゃじゃ~ん見事なカルス、これは植物が傷ついた部分を再生させる為に作り出した細胞の塊、やがて根へと成長する。ミミエデン嬢の声が聞こえてきそうだ、ふむふむ、そろそろ挿しどきのようである。

※ここポイントです!私の経験上の話ですが、2、3週間ほど水挿し&放置プレイを行っておくとエネルギーをカルスの生成に使用した枝と、発芽に使用した枝に分かれます。カルスの生成が殆どなく、芽を取り除いたにもかかわらず再度、芽を付けてしまった枝は残念ながらここでリタイヤ(選別漏れ)していただく事になります。できるだけ芽をつけずカルスの生成が見事な枝のみ挿し木を行います。う~ん、科学だ!と言いたいところだがなんとなく理科の実験だなぁ~?(^_^;)

挿し木に使用するのは発根促進剤のルートン、挿し木用のロックウール、用土としては肥料分が全くないバーミキュライトを使用する。

まずは切断面にルートンを付ける!

そしてロックウールへ挿す!

バーミキュライトに植える!

後の管理としては、現在冬なので室内で保管し、一週間に一度位の頻度でメネデールを100倍に薄めた溶液を腰水として与える位かな?
1ヶ月~2ヶ月後、鉢の底から根が出てきた苗は通常の用土へと植え替える。

つるミミエデンは返り咲くと言ってもほぼ一期咲きなので今からだと花が咲くのは多分来年の春かなぁ~

現在この方法で25種、60本ほど挿し木を行って残存数50本ほどなので83%程度の成功率となります。結構良い方ではないでしょうか?
春先はいろいろなバラを交配させてローズヒップ作りにチャレンジしてみましょう。

さてさてストレスも無事に発散できたので仕事に戻るとしましょうか。(^_^;)

コメント

タイトルとURLをコピーしました