Crucial SSD CT064M4SSD2を試してみました。

最近、お客様からSSDに関する問い合わせが増えました。内容的にはソフトウェアのアップグレード費用の関係からそう易々とWinodws7変更できないのでWindowsXPのマシンを延命したいといった内容が多いようです。しかしながら3,4年使用したHDDはそろそろ危険域に突入するものと思われますし、WindowsXP搭載マシンも販売が終わり、どうしたものかと...


今回はCrucialのニューモデルCT06M4SSD2 64GBを使用


SSD取り付けにはバリューウェーブ製PCIスロット用2.5HDDマウンタIP-252を使用

そこで登場するのがSSD、少々旧式のマシンでもSATA2以降のマシンであれば比較的高速化が可能です。以前Crucial のSSDで前モデルであるC300のRAID0でのWindows7マシンへの搭載テストを行いましたが今回はXPの延命処置的に新型のM4の性能テストも踏まえながら、レジストリの変更、DドライブへのDocuments and Settingsフォルダの移動、XPでのジャンクション定義方法を簡単にまとめておきます。

手順として

①SSDを本体に装着し、WindowsXPをインストール(ここではCドライブはSSD、DドライブはHDDとしています)
②初期ユーザーアカウント(ここでは「Owner]アカウント)とは別に管理者アカウント(ここでは「Move」アカウント)を追加
③Moveアカウントでログインし、Moveアカウントフォルダ以外のDocuments and Settings内のフォルダをDドライブにDocuments and Settingsフォルダを追加しコピー
④レジストリの変更
⑤再起動後、Ownerアカウントでログインし、コンパネのユーザーアカウントからMoveアカウントを削除
⑥C:Documents and Settingsフォルダを削除
⑦ジャンクションを定義しDドライブのDocuments and SettingsをCドライブへハードリンクする。

とまぁ、大まかにはこのような内容ですが、注意点を幾つか記載しておきます。

④レジストリ変更の場所について
レジストリエディタ起動後、「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SOFTWARE」→「Microsoft」→「Windows NT」→「CurrentVersion」→「ProfileList」内の「ProfilesDirectory」の値を「%SystemDrive%:Documents and Settings」から「D:Documents and Settings」へ変更します。
次に「ProfileList」内に各ユーザーの情報を記録した40桁くらいの数字を含むキーがありますので、上の手順と同じように「ProfileImagePath」を変更します。Ownerユーザーアカウントであれば、「%SystemDrive%Documents and SettingsOwner」となっていますので、「D:Documents and SettingsOwner」に変更します。Moveアカウントを除く、その他の登録ユーザーアカウントについても同様に「ProfileImagePath」の値を変更します。

⑦ジャンクション定義について
もともとWinodwsXPにはジャンクションコマンド(ハードリンクコマンド)が未搭載ですのでマイクロソフトのTechnetなどからダウンロードしてきます。zip形式のファイルを解凍しJunction.exeファイルをC:Windowsフォルダへ移動します。
コマンドプロンプトを起動し、「Junction “C:Documents and Settings” “D:Documents and Settings”」と入力してやればDドライブのDocuments and Settingsとハードリンクが定義できます。
定義済みジャンクションの削除は-dスイッチを使用します。
例:junction -d “c:Documents and Settings”

では今回のM4の性能は如何ほどか?
今回はちょっと旧式のDELL Dimention 9200に搭載しました。
CPUはCore2Duo6400ですがSATA2のモデルとなります。
簡単ですがベンチを取ってみました。


※Crucial SSD CT064M4SSD2 64GBベンチ

SATA2マシンではReda性能的には前モデルのC300と同様に伸びが無いのでSATA2の限界値なのでしょう、Write性能については前モデルのC300 64GBモデルと比較すると2割程度高速化されているように思います。まぁこれだけの性能ですからSATA2でも十分延命できるでしょう。


※Western Digital Caviar SE 2500JSベンチ

こちらはもともと搭載されていたWestern Digital Caviar SE 2500JSですが、最近のHDDと比較しても倍くらい性能差があります。今回はD:ドライブとして使用しました。

以上のような結果となりました。
本来データドライブ(Dドライブ)も新品を利用する事をお勧めしますがお客様の要望なもので仕方のない所ですがOS起動速度は素の状態で35秒と爆速の域です。まだまだWindowsXPを現役として使用をお考えの方は十分アップグレードパスとしての選択種になるのではないでしょうか?

ちなみに費用としては
Crucial SSD CT064M4SSD2 64GB 10980円(Amazon)
マウンタ バリューウェーブ製PCIスロット用2.5HDDマウンタIP-252 895円(Amazon)

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